インターネットビジネス向けにサイトを制作するときには、無料ブログではなく、独自ドメインを取得して、Webサイトを開設した方がよいということについて、以前、書きました。

ドメインとは?

ドメインとは?

ドメインとは、サイトの住所にあたるもので、サイトのURLのうち、固定になる部分です。

このサイトの場合は「enrich8.info」です。

「固定になる」と書いたのは、このサイトで公開する記事などのURLには、いつもこの「enrich8.info」が付くからです。

たとえば、この記事のURLは、「http://enrich8.info/deside-domain-name/」です。

http://の後に「enrich8.info」が付いていますね。

独自ドメインにするということは、好きな文字列にできるということです
(他の人が使っているドメイン名は使えませんので、「他の人にすでに使われていない文字列である」という条件をクリアする必要はあります)。

自由に決められるとなると、迷ってしまいますね。

ドメイン名はどのように決めたらよいでしょうか?

ドメイン名を適当に決めてしまった人の末路

ドメイン名を適当に決めてしまった人の末路

最近、Webサイトの開設に関する疑問を検索すると、アフィリエイトサイトを運営している人のサイトが上位に表示されることがあります。

Web制作会社やプロのWebデザイナーのサイトよりも、サイトアフィリエイトに取り組んでいる個人のサイトが・・。

その中には、「ドメイン名は適当に決めていい」と書かれているものもありますが、取得すると変更できないので、慎重に決めた方がいいですよ。

変更できないというのは、ドメイン名を取得するときには、その都度、費用がかかるからです。

例えば、最初に「kosodate.info」というドメインを取得した人がいたとします
(「kosodate(子育て)」は多くの人が検索するキーワードなので、実際は、このドメインは取得されてしまっています)。

この人が「子育てだと範囲が広すぎるから、やっぱり『juken.info』がいいな」と思って、

かつ、まだ誰にも「juken.com」がとられていなかったとしても、

「kosodate.com」と「juken.com」は別のURL(住所みたいなもの)なので、

「kosodate.com」を「juken.com」に変更することはできません。

あなたにできるのは、「juken.com」というドメインを新たに取得することです。

「やっぱり『juken.com』がいいので、『kosodate.com』はなかったことにしてください」といって、「kosodate.com」のドメイン取得費用を返してもらうことはできないんですね。

つまり、ドメインの取得にかかる費用が追加で発生してしまうのです。

今すぐにドメインの取得費用を確認したい方は、下の画像をクリックしてください。



希望のドメイン名が空いているかを確認

表示された画面の右上に希望のドメイン名を入力して、[検索]ボタンを押します。

ドメイン名の空き状況と費用を確認

ドメイン名の空き状況と費用を確認します。

kosodate.com、kosodate.net、kosodate.jpは、すでに他の人に取得されてしまっていますが、

もしこのドメイン名が空いていて、あなたが1年使う場合、1300円弱〜3000円強のドメイン取得費用がかかることがわかります。

更に、1つのドメインにつき、1つのWebサーバーを使う場合、Webサーバーの維持費用もかかります!

ドメインは土地、Webサーバーは建物のようなものなので、独自ドメインのWebサイトを持つためには、

ドメインだけではなく、Webサーバーも持つ必要があるんです)

アフィリエイトをし始めると、複数のサイトを開設・管理するということが多くなると思いますが、

ドメインの取得費用・Webサーバーの管理費用も「チリも積もれば山となる」ので、ムダな出費は極力抑えたいところ。

また、ドメインが変わってしまうと何よりも痛いのは。

たとえば、検索結果の1ページ目にサイトが表示されるようになっていたとしても、

ドメイン名を変えてしまったら、検索結果の上位(なるべく前のページ。できれば1ページ目)に表示するための対策

SEO対策)をゼロからまた始めなければならなくなってしまうことです。

Googleは長く使われているドメイン名のサイトが上位表示されるという傾向もあるので、この点からもドメイン名を途中で変更するのは不利です。

なので、ドメインを取得する時は、その時点でできる限り、よく考えて取得した方がいいです。

ということで、ドメイン名の決め方について、書いていきます。

よいドメイン名の4つの条件とは?

よいドメイン名の4つの条件とは?

ドメイン名に使える文字や使える文字数が決まっているため、まず次の点をクリアするようにしてください。

文字数 ローマ字のドメインの場合:3~32文字
日本語のドメインの場合:15文字まで
利用不可文字 全角文字、半角カタカナ、「?」「&」「@」「%」などの記号

次に、できるだけ下の条件を満たすように考えていくとよいです。

  1. 印象に残って覚えやすい
  2. シンプル
  3. どんなサイトなのか内容がわかる(検索されるキーワード)
  4. サイト名、管理者の名前、ニックネーム

1つ目と2つ目は極力満たすように考える。3つ目と4つ目はどちらかを満たすのでも大丈夫です。

印象に残って覚えやすい

コンテンツの内容がよくて、ブログや管理人さんのキャラが立っていて、そのサイトのURLを見て、パッと覚えてもらえるのが理想です。

たとえば、「よい本を紹介しているからbest-booksというドメイン名なのね」と覚えてくれるわけです。

bestとbooksは簡単で、たいていの人がスペルも覚えているので、ブックマークしていなくてもURL欄に入力しやすいというメリットもあります。

シンプル

ドメイン名はなるべくシンプルに
短いURLの方がクリックしてもらいやすいという調査結果があります。

たとえば、「best-books」というドメイン名の場合、中学生でも知っている単語で、アルファベットの文字数も少ないので、入力も楽です。

もし「mediterranean」のような長い単語だったら、どうでしょう?

英語が得意な人でなければ、単語自体を知らないかもしれませんし、スペルを正しく入力できないかもしれません。

そうなると、URLを手で入力してサイトを開くのをあきらめてしまうかもしれませんね。

Google公式の「コンテンツに関するガイドライン」でも、シンプルなURLにすることが勧められています。

ドメイン名は、そのドメインでメールアドレスを作る場合、メールアドレスとしても使います。

例)best-books.com のドメインでメールアドレスを作る場合

メールアドレスが info@best-books.com のようになります
(infoの部分は好きな文字列を指定できます)。

メールアドレスが尋常でない位、長すぎると、自分も他の人も覚えにくくて、最悪、スパムメールだと間違えられて読んでもらえないことも考えられます。

この意味でも、なるべく文字数が少ない方がよいことを頭の片隅に置いておいてください。

メールアドレスについては、「日本語ドメイン名にするメリット・デメリットは?」にも書きましたので、こちらも参考にしてください。

検索されるキーワードが入っている

検索されるキーワードを入れる
検索されるキーワード(自分が上位表示させたいキーワード)をドメイン名に入れると、少しだけ検索結果の上位に表示されやすくなる効果があると言われています。

ただ、その効果は短期的です。

また、EMDアップデート(※)があった2012年以降は、入力されると思われるキーワードを含むサイト名にする効果が、以前より下がっているようです。

なので、ある程度、長い期間、そのドメイン名を保持する予定の場合は、次に書く4つ目の方法で「あのサイト」と覚えてもらえるようにするのもよいです。

※EMDアップデート:
EMDは「Exact Match Domain」の略。
ドメイン名に検索されると考えられるキーワードが含まれるようにしたものです。

サイト名、管理者の名前、ニックネーム

サイトの名前を決めてあれば、決めやすいですね。

例)おすすめの書籍を紹介する「best-books」というサイトの場合

best-books.com

というように、サイト名をドメイン名と同じにしてしまうという方法です。

サイト名だけではなく、あなたの名前やニックネームなどでも大丈夫です。

ドメイン名が長くなってしまう場合の対処。どうしたらいい?

ドメイン名は、短い方がよいことを上に書きました。

どうしてもドメイン名が長くなってしまう場合は、「_」(アンダースコア)か「-」(ハイフン)で区切るようにすると、意味を認識しやすいです。

たとえば、次の2つでは、2つ目の方がわかりやすいですよね。

1. bestbooks

2. best-books

1だと「よい本について書いてあるのかな」と理解するのに時間がかかってしまいますが、ハイフンがあると単語の区切りが視覚的にわかるので、パッと意味がわかります。

ただ、ハイフンがあるURLとないURLでは、ハイフンなしのURLの方がSEO上、有利です。

なので、できるだけハイフンを付けず、なるべく短くなるように考えてみてください。

【上級者向け】ドメイン名の区切り アンダースコアはNGでハイフンはOK?

Google公式の「コンテンツに関するガイドライン」には、次のように書いてあります。

URL にはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用することをおすすめします。

ですが、Googleの上級スタッフはどちらでもよいと言っているため、専門家の間でも意見が分かれています。

ハイフンにするべきという理由は、

one_of_themのようなアンダースコアだと、すべてがつながった単語として認識してされてしまうが、

one-of-themなら、単語の単位で認識されるというものです。

Should I use underscores or hyphens in URLs?

これからドメインを取得するときには、アンダースコアにする特別な理由がなければ、アンダーバーではなく、ハイフンにした方がよいでしょう。

でも、過去に取得したドメインをハイフンに変えるべき、というほどのことではありません。

【アフィリエイト初心者向け】ちょっと注意!

アフィリエト初心者 注意
ブログの記事を何記事も書いていくと、最初に想定していた分野やキーワードと、少し違うサイトにしたくなってしまうこともあるかもしれません。

特に、アフィリエイトに取り組み始めたばかりの頃にありがちです。

こんなとき、ドメイン名は変えられませんが、ブログの名前は変えられます。

ブログの名前は、たいていサイトのトップページ上部に表示されている名前。

このサイトの場合、2017年10月現在「ワーキングマザーでも在宅の兼業で月収3倍!」です。

ドメイン名は enrich8.info。

enrichは「豊かにする」という意味。

豊かになっていくことについての内容なら、ある程度、色々な内容について書けるように、大まかな意味の単語でドメインを取得しました。

本当は、自分の作りたいブログのテーマにピッタリ合わせてドメイン名を取るのが理想です。

でも、サイトを何度も立ち上げていない場合、なかなかピッタリのドメイン名を決められないことの方が多いもの。

もし、あなたがブログを立ち上げるのが初めてで、ブログの分野・名前・上位表示させたいキーワードが変わる可能性がある場合は、

少し広めの意味の単語で取得すれば大丈夫です。

あまり狭い範囲のキーワードで決めてしまうと、内容を変更できないので、ご注意ください。

日本語ドメイン名にするメリット・デメリットは?

クッキングレシピ.com のような日本語のドメイン名も最近、増えています。

検索結果にも日本語でサイト名が表示されるので、人が認識しやすく、有利だと言っている人もいますが、実はコンピューターの世界では、意味不明の文字列になります。

ブラウザに表示されたURLをコピー&ペーストして、Wordなどに貼り付けてみたりすると、次のような文字になってしまうんです。

例)
子育て情報.com  → xn--m9jz11jp9by0hsx8b.com

これでは意味がわからないですし、メールアドレスも長くなってしまいます。

sample@xn--m9jz11jp9by0hsx8b.com というメールアドレスなんて、自分でも覚えられないし、覚えてもらいにくくて、使いにくいことこの上ないですよね。。

こんな怪しげなメールアドレスからメールを送信したら、スパムメールだと勘違いされて、メールを読んでもらえない可能性も高くなります。

更に、サイトを管理するためのツールなどを使うときに問題が起きてしまうこともあります。

なので、独自ドメインのサイトの制作・管理に慣れていない方で、特定の商品用のサイトやトレンドアフィリエイト用サイトではない場合は特に、日本語ドメインにしない方がよいと思います。

ドメイン名の末尾は何にしたらよい?トップレベルドメインのルール

ドメイン名の末尾は何にしたらよい?
ドメイン名の末尾には、「.com」などが付きます(ここを「トップレベルドメイン」と呼びます)。

ドメイン名を取得するために、希望のドメイン名が空いているかどうか検索してみると、他の人に使われてしまっていることがあります。

資金にも余裕があって、複数の末尾で一度に取得する(たとえば、best-books.com、best-books.net、best-books.info、best-books.siteをすべて取得する)ことを考えているのでなければ、末尾を変えてみると空いていることも多いですよ。

たとえば、books.comは空いていないけれど、books.infoは空いている、というように。

それぞれのドメイン名は、大まかな用途が決められています。

.jp 日本の個人・団体・組織
.com 商業組織
.net ネットワーク関連
.org 非営利組織
.info 制限なし(意味はそのまま情報)
.biz 制限なし(意味はビジネス)

会社のホームページの場合は、「.jp」か「.co.jp」を取得します。

「.jp」と「.co.jp」は、日本で登記されている企業でなければ取得できないので、このドメイン名を持っているというだけで、対外的な信頼性を確保することができるからです。

そのドメインでメルマガを配信する予定がある場合は、「.jp」だと他のドメインより届きやすいので、おすすめです。

アフィリエイト用にドメインを取得する場合は、あまり見たことがないようなドメインでなければ大丈夫です。

迷ったら、上の中だと「.com」「.net」のどちらかにするとよいですよ。